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2023.11

令和5年度総会及び懇親会

  • 特別講演の講師を務めたプラーンティップ臨時代理大使
  • 当協会の活動を振り返る石井会長
  • 150人が出席した総会・懇親会
  • 当協会特別顧問として懇親会であいさつする佐竹敬久秋田県知事
【開催日】 2023年11月28日

 
 タイ王国大使館のプラーンティップ・ガーンジャナハッタキット臨時代理大使をお招きし、令和5年度総会及び懇親会を開催しました。
 会には会員約150人が出席。プラーンティップ臨時代理大使は「タイ新政権の経済政策」というテーマで特別講演を行いました。
 プラーンティップ臨時代理大使は、環境への負担や生態系の損失を軽減しつつ、持続可能な開発や発展を目指す「グリーン経済」、情報通信機器をもとにした生産や消費活動を行う「デジタル経済」といったタイの経済政策を説明したほか、経済発展の重要戦略として東部経済回廊(EEC)、ランドブリッジプロジェクトについて紹介しました。
 EECは首都バンコクから南東部一帯で、交通インフラ・工業団地・研究施設などを充実させる経済特区として一層開発を進めていこうというものです。EECは東南アジア4か国(ベトナム・カンボジア・タイ・ミャンマー)を結ぶ「南部経済回廊」の一端を担う役割としても重要な地域で、海外からの投資により、さらに大きな経済圏の確立が期待されます。
 ランドブリッジプロジェクトはタイの東西両岸に港湾を設け、約90キロメートルを高速道路や鉄道で結ぶ構想。世界で最も交通量の多いシーレーンの一つであるマラッカ海峡を迂回(うかい)することで、インド洋と太平洋間の輸送時間を大幅に短縮することができます。周囲に経済特区も開設して、物流網の整備と産業の集積を一体で進めようとしています。
 プラーンティップ臨時代理大使は、当協会について、「秋田県とタイの関係を促進する活動を主導し、重要な役割を果たしている」と称え、「今後も経済と文化の両面で秋田県とタイの親密さを強化していく」と秋田との友好関係を強化する姿勢を示しました。
 総会後の懇親会で石井資就会長は当協会の活動を振り返るとともに、今後の展望について説明。「中国を起点とした経済回廊のすべてがタイを経由する。経済回廊の中心を担っている国として今後もタイの経済発展は進んでいく」と話し、「当協会としても秋田とタイ王国のさらなる交流・発展の諸活動を推進していく」と決意を述べました。